田園型事故を防ごうと、県警と下野市が設置したポール=5日午後、下野市橋本

 田んぼなどが広がる見通しの良い交差点で起きる出合い頭の衝突事故「田園型事故」を防ごうと、県警と下野市は5日までに、防止対策のポール20本を同市橋本の市道交差点付近に設置した。交差点に近づく車同士が、錯覚によって互いの存在に気付かず衝突してしまう事故で、等間隔に設置したポールを利用して車の走行を視覚的に認識しやすくするのが狙い。県警と市が同日、現場で報道陣に説明した。

Web写真館に別カットの写真

 県警交通企画課によると、田園地帯の見通しの良い道路では、交差点に入ろうとする2台の車が互いに角度約45度を保ち同じ速度で接近すると、静止しているように見え、車を認識できないことがあるという。田園型事故の死亡事故は県内で今年1~11月、2件発生し2人が死亡している。

 今回ポールを設置した下野市の交差点では過去5年間で、物件も合わせ11件の田園型事故が発生。2件2人の死亡事故も起きており、県警や市が一時停止の大型標識設置などの対策を講じていたが、効果が表れずポール設置に至ったという。費用は市が負担した。

 ポールは金属製で高さ2・6メートル。交差点から約30メートル離れた道路の両側に8メートル間隔で設置し、その間を車が通ることで、別の道路のドライバーが車の動きを認識しやすくなる。

 市の担当者は「効果が表れれば、他の場所にも設置したい」とし、同課は「他の地域でも同種事故が発生している。効果を検証しつつ、自治体と連携して交通事故抑止に努めたい」と強調した。