テレビ生産が終了するシャープ栃木工場=14日午後、矢板市早川町

 シャープは14日、栃木工場(矢板市早川町)のテレビ生産の年内終了に当たり、下野新聞社の取材に対しコメントを出した。1968年から半世紀にわたって稼働した同工場。同社の顔とも言える液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」を生み出した歴史に触れ、経営不振時に支えてもらったことも挙げ、「矢板市、栃木県の皆さまに心から感謝を申し上げます」とした。

 テレビ生産は20日前後に終了するという。これに伴う退職者は地元出身者などを中心に、170人程度を見込んでいる。同工場には物流、製品の修理・保守サービスの機能を残す。

 コメントは、テレビ事業の本拠地を一昨年、堺事業所(大阪府堺市)に移し、堺、栃木、幕張(千葉市)の3カ所で開発や生産を行ってきたが、今回、堺、幕張の2カ所に集約することを改めて説明した。「開発効率の向上と競争力の強化を図るという、苦渋の決断」と表現した。

 一方で「事業所は集約しますが、栃木事業所(栃木工場)を閉所するわけではありません。引き続き、地元の皆さまと良好な関係を維持していきたい」とした。