市街地を練り歩く神輿=15日午後6時、宇都宮市川向町

 県都に年の瀬を告げる宇都宮二荒山神社の夜祭「冬渡祭(おたりや)」が15日行われ、触れ太鼓や神馬に先導され市中心部を進む神輿(みこし)に、行く年の無事を感謝する市民たちが手を合わせた。

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 同祭りは平安時代から続くとされる伝統行事で毎年同日に開催。1月15日の「春渡祭(おたりや)」と対をなす。当日は午前中から、境内に持ち込まれたお守りや札などのおたき上げが行われ、無病息災や火災防止など御利益があるとされる煙が立ち上っていた。

 境内での神事に続き、氏子や神輿保存会員らに担がれた「おたりや神輿」は神社の石段をゆっくりと下り、宇都宮パルコ西側の下之宮(馬場通り3丁目)へ。江戸時代から継承されている田楽舞の奉納を受けた後、市内を練り歩いた。同市在住の無職黒川哲男(くろかわてつお)さん(65)は「初めて見たが、奥ゆかしくて重々しい。市民を見守ってくださる神社のありがたさを再認識した」と話していた。