展示されている「布袋尊」

布袋尊のスタンプが押された御朱印

展示されている「布袋尊」 布袋尊のスタンプが押された御朱印

 【足利】江戸中期の絵師伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)(1716~1800年)が描いた墨画「布袋尊(ほていそん)」などを展示する新春展が、助戸1丁目の龍泉寺美術館で開かれている。長く所蔵していた一幅を初公開するとともに、本年から御朱印も一新。布袋尊のスタンプを押したデザインが人気を集めている。

 「布袋尊」は縦90センチ、横30センチ。館長の源田俊昭(げんだしゅんしょう)住職(77)によると1767年ごろの作品とされ、絵に押された印章や作風から若冲が布袋図を多く描いた時期と重なるという。

 布袋尊は先代の住職から代々保管していたもの。作品には祝賀や厄払いの意味を持つ「春駒」にまたがった布袋が描かれており、新年の展示にふさわしいと考え公開した。

 源田住職は「布袋の柔らかな雰囲気が表現されている。人の幸せや自由を願う若冲の思いを感じる」と話している。

 新春展ではこのほか、若冲晩年の墨画「庭鳥図双幅(にわとりずそうふく)」や画家渡辺崋山(わたなべかざん)の作品「水月飛鴻図(すいげつひこうず)」など約50点の日本画や美術品を展示している。

 美術館がある龍泉寺では、これまで3種類の御朱印を提供していた。新春展に合わせ、布袋尊を参考にスタンプを作成し、新デザインの御朱印を始めた。若冲の作品を鑑賞し、御朱印を求めるファンが県内外から多く訪れているという。

 新春展は3月31日まで。御朱印代300円、入館料500円。午前10時~午後4時。1月31日まで無休。2月1日から月曜休館。(問)龍泉寺美術館0284・41・5685。