持参した弁当を広げる児童

 実施に当たり大きな役目を担うのが、市が全校に配置する学校栄養士だ。児童生徒の計画から振り返りまで密接に関わり、食育だよりや給食の時間を通じ「お弁当の日」の意義を伝える。また、家庭環境にも配慮し家庭科で習った食材や調理法を使ったレシピを紹介するなど、取り組みやすさに留意した指導を行う。

 導入から9年目の16年度に、市教委が行った市立全小学6年と中学3年、それぞれの保護者を対象にした調査によると、小6の保護者の89・9%、中3の保護者の85%が「とてもよい・よい取り組み」と答え「料理の楽しさを知る」「感謝の気持ちが育つ」と評価。市教委学校健康課は「学校行事と重ならないなど配慮し、さらに保護者の理解を進めたい」としている。

 宇都宮大の西山未真(にしやまみま)准教授(フードシステム論・食育)は10年継続したことを評価しつつ「児童らを追跡調査し、どのような力が身に付いたかぜひ検証すべきだ。また料理の腕を磨いた小中学生が、調理ボランティアとして地域で活躍する方法も考えられる」と話している。