「賢い人は議員にならないのでしょうね」。議員のなり手不足をテーマにした取材。若手の男性町議が自虐気味にそうつぶやいた。

 地元の要望を執行部に伝え、実現できたときは喜びを感じるが、町政のチェックや政策提言など本来の仕事は十分に果たせていないと感じるという。

 土日でも会合出席が多く、議員報酬の大半が交際費に消える。「ボランティアでご用聞きをやっているようなもの。理想の議員像とはほど遠い」

 人口が減少し、地域の活力が失われていく中、地域のかじ取りを担う地方議員の役割はますます重要になる。だが、そのなり手は年々、不足している。

 さまざまな理由があるが、大きな要因は議員の仕事に魅力を感じられないことにあるだろう。一方で有権者の無関心は広がり、悪循環が続いている。

 私たちにとって最も身近な民主主義である地方議会。担い手の不足は重大な課題だ。春には統一地方選が行われる。地方議会、議員の在り方を改めて見つめたい。