2009年1月26日付の小紙は、本県陸上長距離界の伝統の重みと、勢いに乗る姿を伝えた▼1面トップは半世紀の節目となった第50回県郡市町対抗駅伝競走大会。スタート直後、飛び出した女子選手の写真が目を引く。その隣には、ガッツポーズでゴールする渋井陽子(しぶいようこ)選手(那須塩原市出身)の写真が並んだ。2度目の大阪国際女子マラソン優勝だった▼それから10年、“還暦”を迎える郡市町駅伝の号砲が、きょう響く。区切りの大会で注目されるのは、なんと言っても男子の2選手だろう▼那須塩原Aの1区にエントリーしている郡司陽大(ぐんじあきひろ)選手は、年始の箱根駅伝で初の総合優勝を飾った東海大のアンカーを務めた。新聞、テレビで何度も目にしたゴールの場面。最高の笑顔が忘れられない。昨年の郡市町駅伝で区間賞だった勢いを大舞台で発揮した▼もう一人は日光A4区の滝沢愛弥(たきざわまなや)選手(藤原中)だ。先の全国都道府県駅伝で披露した区間1位、22人ごぼう抜きの快走には、正直驚かされた。あの走りを、ぜひ栃木路で再現してほしいものである▼大会は今年、1区と10区が男子のエース区間となるなど、区間設定が変更される。レースの展開も趣も変わるだろう。だが郷土の誇りを胸に力走する姿は変わらない。2選手に限らず、沿道のファンに感動を伝える熱戦を期待したい。