中央で名を上げた本県出身者が、故郷に活躍の場を移してくれるのは、うれしいものだ。野球の栃木ゴールデンブレーブスに、前巨人の寺内崇幸(てらうちたかゆき)監督(35)=栃木工高出、ロッテでプレーした岡田幸文(おかだよしふみ)コーチ(34)=作新高出=が就任した▼寺内監督は万能内野手として活躍。2013年のクライマックスシリーズ、日本シリーズでは前田健太(まえだけんた)、田中将大(たなかまさひろ)両投手から本塁打を放つなど勝負強さもあった▼岡田コーチは「AREA66」と称された広い守備範囲を誇った。寺内監督によれば交流戦で、ファインプレーの連続に「(岡田コーチが守った)センターには打つな」とベンチ内にぼやきも出たそうだ。捕球から送球までの速さも特筆ものだった▼高校時代の2人は、01年夏の県大会3回戦で直接対決している。延長13回、1-0で作新がサヨナラ勝ちした。高校時代に接戦を演じ、プロでもしのぎを削った者同士が、故郷で手を取り合うことになった▼2人はプロ入り前には社会人でもプレーしている。名手の技術だけでなく、意識の持ち方など、こうした経験もNPB(日本プロ野球機構)入りを目指す選手たちには絶好の手本になる▼創設3年目を迎えた県民球団は、拠点の小山市に限らず全県でファンを拡大したいところ。2人の加入は大きな戦力補強になったと言えるだろう。