9月に開幕するラグビーワールドカップ日本大会に、来年開催の東京五輪・パラリンピック。世界が注目する大会が国内で相次ぐとあって、スポーツファンならずとも開催が待ち遠しい▼その影にすっかり隠れてしまったのだろうか。五輪の2年後に開かれるとちぎ国体は、県民にあまり浸透していないらしい。過半数が国体開催を知らない-。昨年発表された県政世論調査の結果に驚いた人も少なくないだろう▼県は市町や県内事業所などと一体となり、オールとちぎ体制で機運の醸成に取り組むという。その一つが4月に始める募金運動である。県内の特別支援学校など16校の協力を得ながら計100個の募金箱を用意している▼生徒たちの力作は各市役所などの窓口に置かれ、間もなく県内で国体が開かれることを来庁者に呼び掛ける。「さらに募金していただくことで、大会の準備に携わっているという気持ちをもってもらえればいい」。県の担当者はこう期待する▼集まった浄財は、会場周辺を花いっぱいに飾るなど、美化やおもてなしの経費として使うそうだ。そのためには、より効果的なPRが不可欠となる▼ちなみに、募金箱の材料となるのは、新国立競技場の一部にも使われる県産のスギである。無垢(むく)の木材が持つ独特の温かさ、優しさが多くの人の心に伝わればいい。