一昨年に宇都宮市が日本一を奪還したギョーザ購入額。そのライバルである浜松市は、外国人居住者の多い都市でもある▼約80万人の人口に対し外国人は約2万4千人。本県総数の約3万9千人、宇都宮市の約9千人と比べても格段に高い比率だ。自動車やオートバイ、楽器など世界的な大企業の立地が背景にある▼改正入管法が成立し、日本に来る外国人が大幅に増えることが想定されている。同法施行を4月に控え、浜松市の鈴木康友(すずきやすとも)市長の講演を聴く機会があった▼同市では1990年の法律改正により日系人の入国・就労が容易になって以降、外国人が飛躍的に増加。言語や教育、地域生活などさまざまな課題解消に早くから取り組んだ。不就学ゼロに向けては、全ての外国人を対象に家族構成の調査を行ったという▼受け入れ増加に伴い、治安の悪化も懸念されるが、同市の犯罪認知率は、他の大都市と比較して極めて低い。鈴木市長は「一定のルールの下に受け入れる移民は怖くない。共生が進めば治安が悪化するとは限らない」と力を込める▼その共生を進める上で、大きな役割を果たしているのがNPOや住民など民間の力なのだそうだ。本県でも地域住民らが活動を展開している。先進的な取り組みは見習う部分も多いだろう。「ギョーザの先進地」は譲れないのだが。