雅楽を奉納する子どもたち=21日午後、大田原市佐久山

 春の彼岸の中日に当たる21日、大田原市佐久山の正浄寺で県無形民俗文化財の「正浄寺の雅楽」が奉納された。同市佐久山小雅楽部も奉納演奏に参加した。

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 「正浄寺の雅楽」は江戸時代末期には存在したとされ、現在は檀徒(だんと)有志でつくる保存会(山口芳史(やまぐちよしふみ)楽長)が継承する。若い世代にも引き継ごうと、同寺の西山良智(にしやまりょうち)住職が児童たちに指導している。

 彼岸の法要が行われたこの日、古式ゆかしい衣装に身を包んだ保存会員8人と3~6年生の児童13人が、念仏の前後に笙(しょう)や篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)などを演奏し、堂内に厳かな調べが響き渡った。

 今回が最後の参加となった6年渡辺陽菜乃(わたなべひなの)さん(12)は「この地域ならではの貴重な体験ができた。後輩たちにも伝統を引き継いでいってほしい」と晴れやかな表情で話した。