急な下り坂でも人力車のように引いて安全に移動できる補助具を付けた車いす

 【市貝】災害時の福祉避難所の役割などについて学ぼうと、町社会福祉協議会は26日、続谷地区の住民らを対象に、同所の特別養護老人ホーム杉の樹園で地域防災学習会を行った。宇都宮市のNPO法人の協力で、災害時に力を発揮する車いす誘導用の補助具の利用を体験するなどした。

 同地区の自治会やシニアクラブ、福祉避難所になっている同ホームの職員ら約25人が参加。障害者の外出環境づくりに取り組むアクセシブル・ラボ代表理事大塚訓平(おおつかくんぺい)さん(38)が講演し実技を指導した。

 車いす利用者でもある大塚さんは、福祉避難所のトイレが障害にどう対応しているかなどの情報公開の必要性などについて指摘。屋外の斜面で車いす4台を使い、どう車いすを誘導し避難したらいいかを利用者目線で指導した。

 車いすのフレームに取り付けて使うけん引レバー「Jinriki(じんりき)」は、車いすを押さずに人力車のように引き、坂道や未舗装路でも楽に移動できる取り外し式の便利な補助具。参加者は実際に乗ったり引いたりして有効性を実感した。続谷、軽部美代(かるべみよ)さん(79)は「坂を下るときも体が前のめりにならず怖くなかった。すごくいい」と話した。