クレーンで車体と動輪を分離するなど本格的な復元作業が始まったSL「C11」=4日午前、埼玉県久喜市北広島

 東武鬼怒川線で蒸気機関車(SL)「大樹(たいじゅ)」を運行する東武鉄道(東京都墨田区)は4日、鉄道保存団体から取得した2両目のSL「C11」の本格的な復元作業を埼玉県久喜市の南栗橋車両管区で開始し、一部作業を報道陣に公開した。2020年冬ごろまでに走行可能な状態に整備する予定。

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 復元作業は解体、調査、修繕、組み立ての順で進められる。2月中旬から解体に着手していた。

 この日は作業員16人が「車輪抜き」に取り組んだ。さびで固着した部分をハンマーなどで分離させた後、クレーンで約10トンの車体をつり上げ、直径約1・5メートルの動輪などを切り離した。

 作業に協力するSL技術顧問の山田和夫(やまだかずお)さん(73)は「重大な局面を無事終えることができた。復元に携われることに感謝して今後の作業に当たりたい」と話した。

 C11は滋賀県にあった旧江若(こうじゃく)鉄道の発注で1947年に製造され、同県や北海道で活躍し、75年に引退した。鉄道保存団体が道内で保管していたものを東武鉄道が2017年9月に取得した。