闇に浮かび上がる磯上のヤマザクラ=19日午後6時40分、大田原市両郷

 大田原市両郷にある県指定天然記念物で推定樹齢約300年の「磯上(いそがみ)のヤマザクラ」がライトアップされ、幻想的な姿を見せている。

 ヤマザクラは高さ約13メートル、幹回り約5メートル。八溝山登り口の「一の鳥居」脇にあり、幹がねじれた迫力ある桜と鳥居が幽玄な風情を醸し出す。地元有志14人でつくる保存会「桜光会(おうこうかい)」が毎年、草刈りと開花時季のライトアップを行っており、今年は7日から点灯を始めた。

 開花は昨年より10日ほど遅い15日ごろで、ほぼ例年並み。21日ごろには満開となる見込みで、週明けまで見頃が続くという。点灯は来週末まで行う予定。

 19日夜は満月との競演を見ようと地元住民や写真愛好家らが訪れたが、月は雲間から一瞬顔をのぞかせただけだった。同会の渡辺隆一(わたなべりゅういち)会長(60)は「この桜は地域のシンボル。他にない美しさと雰囲気を多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。