【鹿沼】燃えた護摩木の上を素足で歩く「火渡り修行」が26日、草久の古峯原(こぶがはら)金剛山瑞峯寺(ずいほうじ)で行われた。県内外から集まった多くの信者や参拝者が厄よけ、家内安全などを祈願した。
ほら貝の音を合図に、山伏らが剣や弓などで道場を清める作法を披露。煮えたぎった湯にササを浸して振り上げ、しぶきをかぶる「湯加持」などの儀式も行った。
その後、護摩木に点火。読経が響く中、まず井上瑞源(いのうえずいげん)住職が燃える護摩木の上を走り抜け、山伏らがそれに続いた。参拝者らも手を合わせながら、熱さに耐えて素足で護摩木の上を歩いた。
埼玉県幸手市から訪れた自営業小島邦彦(こじまくにひこ)さん(67)は「病気にならないようにと思い毎年来ている。ここで知り合う人も多く、その人たちに会えることも楽しみの一つ」と笑顔で話した。