行楽シーズンに激しい渋滞が発生する日光市の第2いろは坂(国道120号、上り)で、渋滞の一因となっている対面通行区間が10月から通年で上り2車線の一方通行に変更されることが18日、関係者への取材で分かった。道路管理者の県が昨秋に実施した一方通行化の社会実験では、通過時間が約2時間短縮する効果が出ており、地元と調整を続けていた。行楽シーズンの代名詞にもなっている渋滞の緩和や誘客促進が期待される。

 一方通行化されるのは、第2いろは坂の上部に当たる明智平から二荒橋前交差点の約2キロ。地元の意向を受けて、同交差点から立木観音方面へ抜ける市道までは対面通行を続ける。

 第2いろは坂は通常なら約20分で通過できるが、秋の紅葉時期などは激しく渋滞し、通過に2時間以上かかることもある。

 原因は、同交差点を華厳の滝方面に右折する車が駐車場待ちで渋滞し、中禅寺湖方面へ左折する車の流れを阻害することや、明智平まで2車線に分かれて走ってきた車が明智平で1車線に合流することとされる。

 県は昨年10月27日~11月4日の紅葉時期に一方通行化の社会実験を実施。第2いろは坂始点の馬返から明智平は実験前の週末の通過時間が2時間20分だったが実験中は30分に縮まり、明智平から同交差点は左折車の通過時間が20分から5分に短縮された。

 逆走による事故防止のため、県は通年での一方通行化に向けて、地元自治会や沿道の土地所有者らと調整していた。今後は標識の変更などの準備を進め、観光客や旅行会社などの混乱を招かないよう10月まで一方通行化を広く周知する。

 県は4月下旬に県営明智平駐車場敷地を活用した路線バス用停車スペース(バスベイ)を設置するなど、日光地域の渋滞緩和対策に力を入れている。