7月21日投票日と表示された参院選の候補者ポスターの掲示板=21日、日光市今市

 夏の参院選が近づく中、「7月21日投票日」と表示した候補者のポスター掲示板を設置する自治体が県内で出始めている。投開票日が閣議決定されず、準備の時間が限られてきているためだ。「今から設置しないと間に合わない」「投票日が違った場合はシールを貼る」と“勇み足”を認め、対応に苦慮する各市町選管の担当者たち。想定される7月4日公示、同21日投開票をにらみながら、確実な選挙の執行に向けて準備に追われている。

 今月20日、日光市のJR今市駅近くに掲示板が設置された。「7月21日投票日」との表示に、通りかかった市内の男性(77)は「あれ、選挙の日は決まったんだっけ」と首をかしげた。

 同市選管が掲示板の設置を始めたのは20日。市内には377カ所の設置場所がある。「日光は面積も広い。ぎりぎりまで待ったが、間に合わなくなってしまう。苦慮しながらやっている」と鶴見英明(つるみひであき)事務局長。

 日付を表示せずに設置する方法などは費用負担から見送った。「万が一、投票日が異なった場合は、シールなどを貼って対応する」と話す。

 前々回の2013年の参院選は、7月4日公示、同21日投開票と、今回の有力視される日程と同じで、閣議決定は6月28日だった。当時の同市選管も6月20日から設置を始めていた。

 同市のほか小山市、芳賀町、壬生町などでも、投票日を表示した掲示板の設置を始めている。

 栃木市、真岡市、那須塩原市、下野市、野木町、那須町などは「目隠し派」だ。栃木市選管は、7月21日の部分をシールで隠しており、閣議決定後にはずす。ただ、一部業者の手違いで日付が露出しているものがあり修正中だという。鹿沼市や大田原市などは投票日を空欄にして設置を進めており、閣議決定後に投票日を貼るなどする。

 こうした対応について総務省選挙部管理課は「そもそも公職選挙法に、ポスター掲示場に投票日を表示すること自体、規定がない」とした上で、「選挙の執行のため、各自治体の選管が行っているとしか言えない」としている。