2期目の当選が確実となり、支持者から花束を受け取る高橋克法氏=21日午後9時50分、宇都宮市陽西町

 参院選栃木選挙区(改選数1)は3氏による争いの結果、自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦=が37万3099票を獲得し、野党統一候補の立憲民主党新人加藤千穂(かとうちほ)氏(43)を振り切り再選を果たした。加藤氏は追い上げを見せ28万5681票と健闘したが、約8万7千票差で及ばなかった。前回2016年の参院選同様、自民現職が野党統一候補の新人に強さを見せつけた。栃木選挙区の投票率は、前回の51・38%を7・24ポイント下回る44・14%で、過去2番目の低さとなった。

 栃木選挙区は参院選全体の勝敗を左右する「1人区」。与野党全面対決となる中、憲法改正や消費税増税などに反対する野党への支持は広がらず、県民は安倍政権に一定の評価を与えた。自民は10年の参院選以降、栃木選挙区で4連勝を飾り2議席独占を維持した。

 高橋氏は高根沢町長を15年務めた経験を基に、一貫して「地方を守り抜く」と訴え、国土交通政務官としての実績も強調した。約150の推薦団体の支援や、国会議員や県議らの全面的な後押しを受け盤石な組織戦を展開。序盤からリードを保った。

 初当選した13年参院選は5人が立候補する中、約37万6千票で大勝したが、他の4候補の合計得票数は約40万票に上った。それだけに陣営は13年を上回る得票数を目指して足場固めに努めた。しかし、今回は統一地方選と参院選が重なる12年に1度の「亥年(いどし)選挙」。選挙疲れもあり、思うように票は伸びなかった。

 16年参院選に続き野党は統一候補を擁立し、自民現職に挑んだ。立民、国民民主、共産など県内野党による統一候補となった加藤氏は消費税増税や憲法改正、老後資金2千万円問題などを争点に掲げた。

 元国会議員秘書の経験や若さをアピールし、女性や無党派層への浸透を図った。北海道出身で知名度不足が課題だったが、街頭活動に力を入れるなどして終盤に追い上げを見せた。しかし、統一候補に決まったのが5月下旬ともたついたことなどが影響し、最後は自民の組織力に屈した。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)は主にインターネット上で選挙活動を展開したが、支持は一部にとどまった。