つり橋と花火に見入る観光客ら

 【日光】鬼怒川温泉大原の鬼怒楯岩大吊橋(きぬたていわおおつりばし)の開通10周年を記念し20日夜から、初めてつり橋のライトアップが始まった。つり橋は、足利銀行の破綻で危機にひんした鬼怒川・川治温泉街に、新たな魅力を創出するために計画された地域再生事業の一環で建設された。現在では、推計で年間100万人以上が利用するほどの名所になっている。同日は記念の花火も打ち上げられ、幻想的に照らされたつり橋とともに、夏休み最初の週末に訪れた観光客らを楽しませた。

 地域再生事業は、地方自治体が地域経済の活性化を目指して自主的に行う取り組みを国が支援する制度。旧藤原町などが2004~09年度に観光振興を目指し、つり橋のほか川治ふれあい公園(川治温泉高原)、東武鬼怒川温泉駅前広場といった29のハード整備事業などを行った。

 その中でつり橋の建設は主要事業の一つとされ、09年7月19日に開通。鬼怒川温泉街の南に位置し、長さ140メートル。眼下37メートルに鬼怒川が流れ、渓谷の景観を楽しめる。紅葉シーズンは特に多くの観光客でにぎわうという。

 初日の20日は右岸から約30分間花火が打ち上げられ、10周年が華やかに彩られた。左岸の松原公園は、つり橋と花火を写真に収めようとする浴衣姿の観光客でにぎわった。

 市観光協会の八木沢哲男(やぎさわてつお)会長は「つり橋の開通で右岸の展望台に行きやすくなり、観光客の回遊性も高まった。立派な名所になりました」と話した。ライトアップは8月31日まで毎日午後7~10時に行われる。