先祖の霊を燈明(とうみょう)で送る「千燈明」が、送り盆の16日夜、宇都宮市塙田1丁目の慈光寺(吉田祥雄(よしだしょうゆう)住職)で執り行われ、風に揺れる送り火が、心安らかな空間を生み出した。
寺の恒例行事で、今年で24回目。本堂に続く石段などに約1千本の燈明が置かれた。日没後には、お練り燈明などを手にした檀家(だんか)の人らが参道を練り歩き、本尊前に献灯した。
本堂では、バイオリンの渡辺弘子(わたなべひろこ)さん、ギターの渡辺洋邦(わたなべひろくに)さん、ヒューマンビートボックスのTATSUYAさんらによる奉納演奏も行われた。親族と訪れた同市昭和小2年長尾剛汰(ながおこうた)君(7)は「ロウソクがきれいで楽しかった」と話していた。