乗車を希望する観光客が使う送迎アプリ「CREW(クルー)」の画面

 【那須】那須地域の2次交通の課題解決に向け、スマートフォンのアプリ「CREW(クルー)」を活用し、地元住民らがドライバーとなってマイカーで観光客を目的地に送迎する実証実験が今月始まった。21日は町内のホテルを発着点に報道機関向けの説明会が開かれ、同アプリを使って両者をマッチングする方法や現状などを説明された。

 実証実験は同アプリを手掛ける「Azit(アジット)」(東京都渋谷区)が、同地域の観光業者らでつくる「那須高原次世代交通協議会」の協力を受け、9日にスタート。3カ月間実施し、本格稼働に向けた検討を行う。

 同アプリを介して、観光客とドライバーの間で時間や場所の条件が合えば、送迎が行われる。乗車エリアは那須塩原駅周辺(午前8時~10時)と、道の駅那須高原友愛の森周辺(午後5時~11時)。システム利用料やガソリン代などの実費が必要で、ドライバーへの謝礼は任意となる。

 20日までに町内のホテルの従業員など観光関係者ら17人が登録したという。21日は、登録ドライバーが擬似的に送迎を行った。

 これまでに5人ほどを乗せたというホテルエピナール那須の天満龍裕(てんまたつひろ)宿泊支配人は「自分の時間が合う限り、那須に来てくれた方へのおもてなしに貢献したい」と話した。

 同社による同様の実証実験は那須地域で4カ所目。同協議会の片岡孝夫(かたおかたかお)会長は「実証実験を2、3回行ってもらい、東京五輪以降に本格導入ができたらいい」と期待を寄せた。