料理を盛りつける山本さん。左がセイロンウリの実

 【佐野】市独自の温暖化対策としてセイロンウリのグリーンカーテン普及に取り組むNPO法人「エコロジーオンライン」(植上町)は21日、浅沼町の就労支援センター風の丘でセイロンウリ料理の試食会を開いた。食材としての魅力も市民に広く知ってもらおうと、カレーや甘露煮、ぬか漬けなどを紹介。上岡裕(かみおかゆたか)理事長は「市民の理解を深め、『暑い街・佐野』ならではの対策として市外にもアピールできれば」と話している。

 温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を踏まえ、政府は2030年度の温室効果ガス排出を13年度比で26%削減する目標を掲げている。これを受け、市は30%削減を目指す「クールチョイス30佐野」事業を展開。本年度は同NPO法人に委託し、「セイロンウリのグリーンカーテン推進プロジェクト」をスタートさせた。

 セイロンウリは、長さ1メートル以上の細長い果実を付けるインド原産のウリ科の一年草。グリーンカーテンといえばゴーヤーやアサガオなどが一般的だが、セイロンウリの葉が大きく日よけに適していることや、味に癖がなく調理しやすい点などに注目し、今春に苗を配布した。

 この日の試食会は、グリーンカーテンづくりを始めたという万町の飲食店「ILOHA(イロハ)」の山本美智子(やまもとみちこ)店長が調理を担当。「キュウリを少し苦くしたような味で、種を取り除けば全て食べることができる」と説明し、今後セイロンウリ料理をメニューに加える考えも示した。

 苗の提供などを通してプロジェクトを支援する若松町在住のスリランカ人テラク・チャンドラ・ペレラさん(52)は「スリランカでは健康食として知られ、病中病後にも食べられている。個人的には空洞に肉やジャガイモを詰め、衣を付け揚げる料理がお薦め」とPR。会場には市内の主婦や高齢者が訪れ、「思ったより癖がない」「簡単に作れそう」などと箸を進めていた。