賞状を手にする上源さん(右)、新君の兄弟

 【佐野】鐙塚(あぶつか)町の北中3年上源(かみげん)さん(14)と犬伏東小5年新(あらた)君(11)の兄弟がこのほど、北海道室蘭市で開かれた「大太鼓一本打ち全国大会」でそろって最優秀賞に輝いた。2人は祖父が代表を務める栃木市の「岩舟武蔵太鼓」で、幼稚園の頃から練習を重ねてきた。共に全国の頂点に立つのは初めてで「一緒に頑張ってきたので、言葉に言い表せないくらいうれしい」と喜んでいる。

 同大会は18日に開催。一般、小学、中学の3部門で行われ、小中各部門は予選のビデオ審査を勝ち抜いたそれぞれ5人が決勝の舞台に立った。直径1.2メートル余りの大太鼓を使い、音楽性や演奏力、表現力などを競った。

 中学部門に出場した源さんは武蔵太鼓の師範代を務める父親の会社員龍(りゅう)さん(43)が作曲した「礎(いしずえ)」を披露。「練習通りやれば大丈夫」と自分に言い聞かせながら得意の両手打ちなどを演じたといい、「達成感があった」と初の全国大会を振り返る。

 2度目の全国挑戦となった小学部門の新君は、武蔵太鼓打ち頭で伯父の会社員光(ひかる)さん(44)作曲の「雲龍」を堂々と演奏。「掛け声や小手返しが特にうまくいった」と話す。

 2人を指導してきた龍さんは「太鼓一家に生まれてきたのでほぼ強制的に太鼓をやらせることになってしまったが、楽しんでいるようなので何よりだ。実力も徐々に付いてきた」と目を細める。

 太鼓の魅力について「打っているとストレス解消になる」「グループのみんなと一緒にたたくことが楽しい」と口をそろえる兄弟。源さんは来年長野県で開催される「世界和太鼓打ち比べコンテスト」、新君は都内で開かれる「盆太鼓日本一コンテスト」に向けて、新たな挑戦が始まる。