共同開発した「みどりの救缶鳥+」を前に握手する秋元社長(左)と出雲社長=30日午後、都内

 パンの缶詰を製造するパン・アキモト(那須塩原市東小屋、秋元義彦(あきもとよしひこ)社長)は30日、藻の一種で栄養素が豊富なミドリムシ(学名・ユーグレナ)を配合した缶詰の新商品「みどりの救缶鳥+(きゅうかんちょうプラス)」を開発した、と発表した。バイオベンチャーのユーグレナ(東京都港区、出雲充(いずもみつる)社長)と共同開発した。発展途上国や被災地で人々の健康に貢献するのが目的という。

 都内であった「持続可能な開発目標」(SDGs)関連イベントで発表した。

 アキモトは阪神淡路大震災を機に、防災備蓄食となる缶詰を開発した。10年前からは、賞味期限が近づいた缶詰を回収し食糧難の国・地域に寄付する「救缶鳥プロジェクト」を続けている。

 ユーグレナ社は5年前から、最貧国の一つのバングラデシュの児童にミドリムシ入りクッキーを送っており、今では1日1万食以上が消費されているという。

 秋元社長と出雲社長に面識があり、コラボレーションが実現できた。ミドリムシやクロレラ粉末を配合し、試作の末、缶詰の賞味期限は従来品より2年延びて5年となった。内容量は100グラムでオレンジ味。当面は自治体や学校、企業向けの販売に力を入れる方針。

 秋元社長は「おいしくて長期保存でき、さらに栄養価が高い商品ができた。これから国内や世界に広げたい」と話している。