出発式で提供木材を積み込む関係者ら=10日午後、鹿沼市さつき町

 2020年東京五輪・パラリンピックの「選手村ビレッジプラザ」(東京都中央区)建設に使用される県産杉材の出発式が10日、鹿沼市さつき町の木材加工工場「テクノウッドワークス」で行われた。認証材を提供した県、鹿沼市、日光市の林業、木材加工業者らが出席、拍手で大型トラックを見送った。

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 式では岡本誠司(おかもとせいじ)副知事らが「本県の木材を世界にPRできるいい機会」などとあいさつ。佐藤信(さとうしん)鹿沼市長らが最後の木材をトラック荷台の運転手に手渡した。出荷されたのは長さ4メートルの無垢(むく)材と複数の板を重ね強度を高めた「集成材」と呼ばれる素材で、柱や床材に使われる予定。

 ビレッジプラザは、選手団の入村式の舞台となる選手村を代表する施設。大会組織委員会は17年、全国から集めた国産材で施設を建設、大会後に解体して各地に返却する「日本の木材活用リレー」を計画。木材を無償提供する自治体を公募、全国42事業協力者、63自治体が参加する。県内分の提供材は計30立方メートル。

 鹿沼市森林組合の渡辺保(わたなべたもつ)組合長(68)は「自慢できる一級品の杉材。五輪施設に使われることは光栄」と話した。