全国の自死遺族の交流や自殺の予防活動に取り組む一般社団法人「全国自死遺族連絡会」(仙台市)の「第12回全国自死遺族フォーラム」が14日、宇都宮市駅前通り1丁目のTKP宇都宮カンファレンスセンターを会場に本県で初めて開催される。2018年の県内自殺者が368人に上る中、連絡会は「身近な問題として感じてもらい、当事者の肉声に耳を傾けてほしい」と来場を呼び掛けている。16日まで自殺予防週間。

 連絡会は08年、民間団体として発足。現在は全国各地の30以上の遺族会などと連携を図り、会員数も設立時の約200人から約3400人と活動の輪を広げている。今回は、宇都宮市と鹿沼市をそれぞれ拠点とする自死遺族の自助グループ「オレンジいろの会」と「ひなたぼっこ」の支援や周知を目的に本県でフォーラムを開くことになった。

 当日は上智大総合人間科学部の岡知史(おかともふみ)教授が自助グループの意義や悲しみの考え方について基調講演。県外の自死遺族1組が自身の経験に基づいた思いや支援、ケアの必要性を訴えた後、来場者らと意見交換するなどして交流を深める。

 連絡会代表理事の田中幸子(たなかさちこ)さん(70)は「遺族の小さな声や生の声を聞いて支援を進めてほしい。自殺対策に取り組む行政の担当者にも会場へ足を運んでもらいたい」と話している。

 フォーラムは午後1~4時半。入場無料。(問)田中さん090・5835・0017。

   ◆    ◆

 県障害福祉課によると、18年の県内自殺者は前年比25人減の368人(男性250人、女性118人)。年代別では40代が69人で最も多く、50代の57人、60代の53人と続いた。原因動機別(複数選択)は「健康問題」が最多の188人。「経済・生活問題」79人、「家庭問題」61人などとなっている。