羽田沼上空を飛ぶコウノトリ=15日午前、大田原市羽田

羽田沼の上を飛ぶコウノトリ=15日午前、大田原市羽田

羽田沼上空を飛ぶコウノトリ=15日午前、大田原市羽田 羽田沼の上を飛ぶコウノトリ=15日午前、大田原市羽田

 ハクチョウの飛来地として知られる大田原市羽田(はんだ)の羽田沼に、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のコウノトリが初めて飛来した。足輪の特徴などから千葉県野田市で放鳥された個体とみられる。日本野鳥の会県支部の元支部長、河地辰彦(かわちたつひこ)さん(67)=大田原市本町1丁目=は「那須野ケ原に飛来するのは珍しい」としている。

 14日から同沼で姿が見られるようになった。樹木が繁茂して人が近づきにくい沼の奥にいることが多く、時折、飛び立って周辺を旋回している。16日には野鳥や写真の愛好家たちが訪れ、カメラを向けていた。

 コウノトリの飼育に取り組む千葉県野田市が2016年に放鳥した雄の「きずな」が10日、さくら市にいるのが確認されている。羽田沼のコウノトリと足輪の色が一致しており、同一個体の可能性がある。河地さんは「繁殖期が終わり、巣から離れて放浪する時期。居場所を探して北上してきたのではないか」と話す。

 羽田沼は現在、水質保全のために水を抜く「干し上げ」で水が少なく、餌が捕りやすい状況もある。「羽田沼白鳥を守る会」の長嶋昭夫(ながしまあきお)会長(59)は「鳥にとって居心地の良い場所なのかもしれない。驚かせないよう、近づかず静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。