薄井さん(左)の指導の下で巣板をチェックする新倉さん(中央)と阿久津さん

薄井さん(左端)と政行さん(右端)の下で養蜂を学ぶ新倉さん(左から2人目)と阿久津さん

薄井さん(左)の指導の下で巣板をチェックする新倉さん(中央)と阿久津さん 薄井さん(左端)と政行さん(右端)の下で養蜂を学ぶ新倉さん(左から2人目)と阿久津さん

 【那須烏山】宇都宮大農学部4年新倉早織(にいくらさおり)さん(21)と同大大学院地域創生科学研究科1年阿久津瞳(あくつひとみ)さん(31)が、小白井、養蜂業薄井一郎(うすいいちろう)さん(67)の下に“弟子入り”し、7月から養蜂業の基礎を学んでいる。2人は卒論などのためにミツバチの生態を学んでおり、薄井さんは「女性が少ない養蜂業界に関わってくれるのはうれしい」と喜び、熱心に教えている。

 きっかけは、6月に矢板市で行われた養蜂家が集まるイベントに、新倉さんが参加したことだった。新倉さんは卒論のために蜜源植物について調べており、薄井さんが「ミツバチを飼ってみないか」と誘った。

 阿久津さんは人間と自然の関係について学んでおり、「養蜂を知ることで見えてくるものがあるのでは」と思い、実習への参加を決めた。

 2人は週1回宇都宮市から市内を訪れ、半日かけて薄井さんと長男の政行(まさゆき)さん(40)の指導を受ける。これまでに養蜂箱の管理方法や飼育のポイントなどを教わった。

 2人専用の養蜂箱も作られ、5回目となった26日は自分たちの養蜂箱の中身を点検し、ミツバチや女王バチの様子を確認した。数多くのミツバチの中から女王バチを探し出すのに苦労し、新倉さんは「まだまだ練習が必要」とこぼす一方、「見るたびに状態が変わるハチはかわいい」と笑みを見せた。

 阿久津さんは前回の実習でミツバチに刺され「あのときは痛かった」と振り返る。しかし薄井さんは「刺されても巣板を手放さなかった。根性がある」と、頑張りを高く評価する。

 実習は本年度末まで行われる予定。養蜂を通して多くのことを学んでいる2人は、来年、自ら育てたミツバチが集めた蜂蜜を採取する瞬間を心待ちにしている。