「エース依存」から「分業」へ-。8月22日に履正社(大阪)の初優勝で幕を閉じた全国高校野球選手権大会。出場各校の投手起用に変化の兆しを感じた。

 3回戦から決勝までの15試合で完投した投手は延べ5人と前回大会の半分以下に減少。例年以上に投手の負担の分散化を図るチームが目立った。

 こうした現象の背景に球数制限問題があることは間違いない。日本高野連が設けた有識者会議は6月、一つの大会で一定期間に投げられる球数に制限をかけることを答申に盛り込む方針を決定した。

 楽天でコンディショニングコーチを務めた経験を持つ真岡の小山隆司(こやまりょうじ)監督(38)は投球障害の予防に賛同しながらも「公式戦以外の練習や練習試合も含めて包括的に考えるべき」と年間を通した球数制限を導入する必要性を強調した。

 昨夏で100回の節目を迎えた選手権大会。投手の負担軽減は長年持ち越されてきた宿題だ。令和という新時代に高校野球がどう変わるか、しっかり見届けたい。