5千円コースの一部。目と舌で季節を楽しめる

 大通り一丁目の交差点から路地を少し入った場所に、半世紀前から構える日本料理店。雰囲気のあるたたずまいに、少し緊張しながらのれんをくぐった。

Web写真館に別カットの写真

 注文したのは税別5千円のコース。親方の宮崎昭二(みやざきしょうじ)さん(70)と2代目孝文(たかふみ)さん(37)が調理する姿をカウンターから眺めていると、自然と期待に胸が膨らんだ。

 新鮮な魚介が甘くとろける「お造り」、まろやかな酢とふわふわのウナギが絶妙にマッチする酢物「うざく」…。1品ずつ提供される料理は「手作りが1番のモットー」という親方の言葉通り、優しく真心のこもった味わいが心身に染み入る。

 食材やお酒は地元のものを中心にそろえる。「栃木県の文化を知ってもらいたい」という女将(おかみ)敬子(けいこ)さん(63)らの粋な計らいだ。

 5千円から1万円まで1千円単位のコースはメニューも要相談で変更できる。9月からは特にマツタケ料理がお薦めだとか。

 最近では記念日などを機に家族連れやカップルも訪れるという。女将は「値段は少し高めだが、その分味は一格上。ぜひ若い世代の人にも来てもらいたい」と笑顔。おいしい料理に和やかな会話、最初の緊張もどこへやら、すっかり落ち着いている自分がいた。

 ◆メモ 宇都宮市馬場通り3の4の9▽営業時間 午前11時半~午後2時(ランチ)、同5時~10時(ラストオーダー9時)▽定休日 日曜、祝祭日▽(問)028・637・1343。