街の郊外に造られた「渋谷の街」、豊かな自然の中にある木造校舎-。東京から近いこともあり、県内で撮影された映画、テレビドラマなどのロケ地は枚挙にいとまがない。

 先日も、宇都宮市のオリオン通りで中国映画の撮影があった。商店の派手な飾りや魚介類、フルーツが大胆に並ぶセットは、活気ある東南アジアの通りを思わせる。どんな場面なのか、想像しただけでも面白い。

 お気に入りの作品に触れようと、全国へ「ロケ地巡り」するのも当たり前。今や観光誘客に欠かせない要素となっている。

 だがロケ地の“効用”は誘客だけではない。県内で撮影された映画を見た知人は、思わず郷愁にかられたという。何げなく歩いた街角や見覚えある商店。画面に映る故郷の面影は、県外の栃木出身者に響くのだ。

 そこで県外在住の若者にロケ地巡りを勧めたい。栃木の良さを見いだせば、地元回帰へ期待が高まる。

 もちろん私も協力を。まずは県外の後輩に、映画「キスできる餃子(ぎょーざ)」のDVDを紹介しようと思う。