床上浸水した民家から畳を運び出す高校生ボランティア

 台風19号による河川の氾濫などで広範囲が浸水した栃木県栃木市で14日、会員制交流サイト(SNS)を通じて集まった高校生らボランティアが被災地の後片付け作業を手伝った。まちづくりグループ「とちぎ高校生蔵部」のメンバーが惨状に心を痛め、自主的にボランティアを始めた。

 市中心部は12日夜、永野川や巴波(うずま)川の一帯で床上、床下浸水の被害に遭った。同グループのメンバーは翌13日、巴波川沿いの片付けを行ったが、想像以上の被害だったという。同部部長の栃木商業高2年浅野暖斗(あさのはると)さん(16)は「あまりにもひどい状況で、お手伝いしなければならないと思った」と振り返る。

 ツイッターなどを通じてボランティアを呼び掛け、社会人なども含む約40人が集まった。5グループに分かれ、民家や1メートル以上浸水した認定こども園「さくら」(泉川町)に向かった。

 民家では浸水で重くなった畳や家具などを外に運び出し、家の中にたまった泥を清掃するなどした。独り暮らしの柳橋町、金井順子(かないじゅんこ)さん(78)は「台風の日は、停電で暗くなった家の中に腰まで水が入った。畳などは運び出せなかったので、助かった」と喜んだ。

 同部の通信制高2年志鳥聖弥(しとりせいや)さん(16)は「被災した人の気持ちを考えると心が苦しい。人手が足りない」と話す。同部はSNSなどでボランティアを募集している。