児童養護施設に飲料水を運び込む社会福祉協議会関係者=15日午後、那須烏山市金井1丁目

児童養護施設に飲料水を提供した社会福祉協議会関係者=15日午後、那須烏山市金井1丁目

児童養護施設に飲料水を運び込む社会福祉協議会関係者=15日午後、那須烏山市金井1丁目 児童養護施設に飲料水を提供した社会福祉協議会関係者=15日午後、那須烏山市金井1丁目

 那須烏山市は15日も断水が続いた。特に旧烏山町内はほぼ全域に被害が及び、暮らしへの影響が深刻化している。地域の基幹病院である那須南病院は自衛隊からの給水を得て通常通り診療を行っているが、市が運営する境、七合両診療所は今週いっぱいの休診を余儀なくされた。小中学校4校は同日休校となり、休業せざるを得ない飲食店もある。「いつになったら、水が使えるようになるのか」。市民からは不安の声が上がっている。

 浄水場の浸水被害で、市内は半数近くに上る4千世帯が断水。旧烏山町に集中しているという。

 同市中央3丁目の那須南病院は14日、陸上自衛隊から水の供給を受けた。病院関係者は「支援のおかげで診療ができている」と胸をなで下ろした。

 一方で、市が運営する三つの診療所のうち、2カ所は20日まで休診に。両診療所を訪れる患者は1日当たりそれぞれ数人から十数人という。市の担当者は「水道がいつ復旧するかにもよるが、来週中には簡単な診療だけでもできるようにしたい」と話した。

 旧烏山町の烏山、七合、境小と烏山中は15日、休校になった。市教委は16日の再開に向け、児童生徒のトイレや手洗いに必要な水の確保に努めた。

 市社会福祉協議会は、市内2カ所の児童養護施設に飲料水を配布。未就学児から高校生まで42人が生活する桔梗寮の江田仁(えだひとし)副施設長(58)は「近くのスーパーでも飲料水は売り切れていた。子どもたちの飲み水が確保でき、ありがたい」と対応に感謝した。

 「水がないことには営業できない」。市内で飲食店を営む佐藤利奈(さとうりな)さん(35)は、苦渋の表情を浮かべた。断水解消まで休業することにしたという。

 市は市内に給水所や仮設トイレを開設するなどして対応している。15日夜には自衛隊の協力を得て同市2丁目の烏山中央公園に野外風呂も設営した。