泥などが被った職員室=14日午前、栃木工業高

 台風19号による浸水被害などで県内は15日、県立高や小中学校などの休校が相次ぎ、鹿沼や佐野、栃木、足利、那須烏山の5市の32校に上った。校舎が床上浸水した栃木市内の高校では、教職員らが復旧作業を進めるが、生徒が登校できるめどは立っていない。

 県教委などによると、浸水による休校のほか、鹿沼市清洲第一小は校舎に土砂が入る被害があり、休校となった。佐野高などは通学のための交通手段の遮断が影響した。また他の18校は始業を1~2時間遅らせるなど授業時間を短縮した。

 栃木工業高は近くの永野川の堤防が決壊し、校舎や校庭が1・5メートル以上冠水した。同校の教職員約40人は14日、教室などにたまった泥のかき出しを始めた。休校となった15日も、復旧作業を進めた。

 須釜喜一(すがまきいち)校長(59)は「想定以上の水が来た。こんなことになるとは」と途方に暮れた。実習機器が水没し、被害額は関東・東北豪雨の約4億円を大きく超える見込みという。

 栃木女子高は校庭に泥の流入があったが、校舎に影響はなく、15日は始業を2時間遅らせた。ただJR両毛線が一部区間で不通となったため、一部の生徒は通学できなかった。同校は「授業の進度などを配慮したい」とした。

 一方、県教委などによると、16日は県内で13校の休校が決まっている。