秋山川の決壊現場を訪れた国交省の災害査定官(右から2人目)=15日午前10時35分、佐野市赤坂町

 台風19号の被害を受けた県内河川や道路の早期復旧に向け、国土交通省は15日、佐野、栃木、鹿沼、壬生の4市町で災害緊急調査を実施した。2カ月後をめどに災害査定を実施する考えを示した。今後の災害に備え、原型復旧で不十分な場合は改良復旧を検討するよう、県などに促した。

 秋山川の堤防が決壊し住宅街を大量の水が襲った佐野市では、赤坂町の決壊現場など3カ所を視察。県職員の説明を受けた同省の細井俊一(ほそいしゅんいち)災害査定官は、応急復旧を早期に行うよう要請。必要に応じて土のうの上にブルーシートを敷く方法なども紹介した。

 細井災害査定官は記者団に対し「上下流の被害も確認し、川全体として考える必要がある。元の形に戻すのが基本ではあるが、場合によっては堤防を高くするなどグレードアップを図ることも考えられる」と話した。

 現地調査後、県庁で県県土整備部幹部と意見交換した細井災害査定官は「今回の災害規模は非常に大きい」と感想を述べた上で、今週末に再び大雨が降る可能性を踏まえ「決壊箇所の応急措置を大至急進め、被害の全容を迅速に把握してほしい」と求めた。

 同部からはマンパワーが不足している市町への支援を求める声などが上がった。熊倉一臣(くまくらかずおみ)部長は「県民の安全安心を第一に全力を傾注して取り組んでいくので、当該事業の推進や復旧への取り組みに最大限のご配慮を」と述べた。