台風19号の県災害対策本部は16日、午後3時時点の被害状況を発表した。住家の浸水被害の調査が進み、22市町で計1万8082棟(概数含む)に達したことが判明。けが人は重症者が1人増えるなどして22人となった。避難者数は7市で195人に上っている。3市町で断水しており、交通網も混乱が続いている。

 住家の浸水被害は芳賀、野木、高根沢の3町を除く22市町に及んだ。床上浸水は19市町1万1704棟、床下浸水が21市町6378棟だった。永野川が決壊した栃木市は床上9400棟、床下4400棟に拡大。同市によると、工場や店舗などの非住家の被害も4200棟に上る。同市と、秋山川が決壊した佐野市は概数で、現在も被害を精査している。

 けが人は新たに那須烏山市で確認され、22人となった。大田原市で作業中に屋根から転落した男性(38)が重症だったことも判明した。佐野市と鹿沼市の避難指示は継続中で、7市13カ所の避難所に計195人が身を寄せている。うち栃木市の避難者は96人に上る。

 16日午後1時時点で那須烏山、鹿沼、那須の3市町1238戸で断水している。特に那須烏山市は800戸が断水中だ。

 鉄道はJR両毛線や東武日光線などで運転見合わせが続く。道路は県道が15カ所、市町道は多数で通行止めとなっている。県管理河川は決壊が13河川26カ所に及んでいたことが確認された。特に永野川は栃木市内で6カ所に上った。

 栃木や佐野など12市町に発表されていた洪水警報は同日夕方に解除された。