1階部分が完全に水没した大瀬観光やな(13日午前7時)

同じ角度から見た大瀬観光やな(18日午後)

やや水が引いたが1階が完全に水没したままの大瀬観光やな(13日午前7時)

濁流にのまれて大きく損壊した食堂棟

1階部分が完全に水没した大瀬観光やな(13日午前7時) 同じ角度から見た大瀬観光やな(18日午後) やや水が引いたが1階が完全に水没したままの大瀬観光やな(13日午前7時) 濁流にのまれて大きく損壊した食堂棟

 【茂木】町を代表する観光スポットで、県内外にファンを持つ那珂川沿いの「大瀬観光やな」(高林辰彦(たかばやしたつひこ)社長)が台風19号による那珂川の増水で大きく浸水、被害が当初の予想を超える規模に拡大していたことが18日、分かった。順調でも再開に3カ月程度かかると見込まれている。年間5万人以上訪れる観光の目玉だけに、町は再開を願っている。

 13日未明には、3棟ある建物のうち2階建ての2階部分まで浸水、水深は一時5メートル近くに達し、濁流にのまれた。炉端焼き棟1棟、物置2棟、屋外トイレの屋根も流され、288人を収容するメインの食堂棟は大きく損壊した。

 営業開始から60年ほど。過去の水害の経験を踏まえ、冷蔵庫や食器類、やなを造る材料など運べるものは2階に避難させたが、流されるなどした。やな本体は激流に耐えて残った。

 高林社長(43)は「今までは床を直したり洗浄したりして2週間ほどで営業再開できていたが、今回は想像を超えた。被害額は8千万円ぐらいになる」とみている。「(浸水しやすい)1階を食堂にする考えはもうないが、現状の建物を改装して来年1月中に2階で再開できればいい。皆さんの期待に応えて早期に再開したい」と話した。

 同やなには昨年5万2千人余りの客が入り、今年も8月には2万1千人が利用した。被害を心配する人などから町に1日5、6件問い合わせがあり、「被災し休業中」と伝えているという。

 町商工観光課の担当者は「那珂川で一番大きく景観も美しいやな。何とか再開してほしい」と話した。