水路からあふれた水が土砂を削って濁流となり、後方の家まで押し寄せた現場

水路からあふれた水が土砂を削って濁流となり、左後方の家まで押し寄せた

水路からあふれた水が斜面の土砂を削って濁流となり、民家へ押し寄せた現場

水路からあふれた水が土砂を削って濁流となり、後方の家まで押し寄せた現場 水路からあふれた水が土砂を削って濁流となり、左後方の家まで押し寄せた
水路からあふれた水が斜面の土砂を削って濁流となり、民家へ押し寄せた現場

 【大田原】台風19号による豪雨の影響で、須佐木地区では斜面の土砂が崩れて幅1メートルほどの水路をふさぎ、あふれた水が濁流となって民家に押し寄せる被害が発生した。河川の氾濫や堤防決壊だけでなく、普段は流れの少ない水路が牙をむく怖さを見せつけた。

 12日午後9時20分ごろ、地域住民の避難などの対応に追われていた須佐木中自治会長の益子芳郎(ましこよしろう)さん(72)に、自宅前を通り掛かった知人から電話が入った。

 「庭から水が流れ出ている。大変だぞ」

 慌てて玄関を出ると、庭は冠水し、周囲の田んぼからあふれた水も流れ込んでいた。「川の中にいるようだった」。不気味な「ゴーッ」という音も聞こえた。

 119番すると、地元の消防団員ら数十人が駆けつけ、車のヘッドライトなどで周辺を照らしながら、水の流れを変えるために土のうを積んでくれた。自宅の浸水は床下で止まった。

 夜が明けると、自宅の約100メートル上方にある斜面が約20メートルにわたって崩落し、斜面途中にある水路から水が滝のように流れ落ちていた。木の切り株が水路に落ちて流れをふさぎ、水があふれたことが分かった。付近の墓石も一部流出した。

 益子さんは「豪雨時には、普段は考えられないことが起こる」と警鐘を鳴らす。「知らずに寝ていたらどうなっていたか。消防団には感謝している。また雨が降ると怖い。市には斜面の崩落防止対策を要望したい」と話した。