紅葉の木々の中で蒸気を上げる間欠泉(右下)=4日午前11時35分、日光市川俣

 紅葉シーズンを迎えている日光市の川俣温泉の観光名物「間欠泉」で、噴き出る熱湯の勢いが弱まっている。これまで地上から高さ約25メートルまで達している熱湯は4日も数メートル程度しか上がらず、熱湯が出る間隔も長くなっている状態だ。同市栗山観光課の担当者は「台風19号の大雨後に噴出する高さや頻度などが変わった。原因は不明だが、台風19号の影響ではないか」としている。

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 間欠泉は鬼怒川沿いの岩壁にあり、約1時間に1回程度、熱湯が噴き出す。付近には展望台も設置され、今の時季は例年、紅葉と湯煙の競演を見に観光客が訪れる。近くの旅館関係者によると、台風19号の大雨で鬼怒川の水位が大幅に上がり、間欠泉も濁流に覆われたという。

 晴天となったこの日も多くの観光客らが訪れたが、間欠泉は時折蒸気を上げて熱湯を噴き出すが勢いは弱かった。以前も見に来た栃木市内の会社員男性(52)は「いつも音もすごくて迫力があるのですが…」と首をかしげた。

 間欠泉は数年前にも土砂崩落などの影響で勢いを失い、改修工事を行っている。奥鬼怒・川俣温泉旅館組合の八木沢昌夫(やぎさわまさお)組合長(68)は「大切な観光資源なので、詳しい状況を把握したい」と話している。