栃木工業高生らの懸命な作業できれいになった竹あかり

 【栃木】夜の巴波(うずま)川を竹あかりで照らす「うずまの竹あかり」の点灯式が15日午後5時半、幸来橋で行われる。栃木工業高の生徒を中心に竹あかりを作製し点灯式を1日に予定していたが、台風19号に伴う永野川の決壊で同校に保管していた竹あかりが浸水。同校生を中心に洗浄などを行い、何とか二十数本を用意した。同校などは「復興の灯火としたい」としている。

 「うずまの竹あかり」は、冬の巴波川の新たな風物詩にしようと、遊覧船の船頭らでつくる実行委員会が2016年から本格的に始めた。竹あかりは同校生が市内の小中学生と協力して作製。竹筒に発光ダイオード(LED)を入れ、竹の表面に穴を開け模様を付けている。

 今年も夏ごろから作業を開始。竹の模様付けや色塗りなどを終え、同校の実習棟に保管していた。

 しかし10月12日に本県に最接近した台風19号の影響で、同校付近の永野川の堤防が決壊。大量の泥水が流れ込み、実習棟も1・5メートル以上浸水した。竹あかりも泥だらけになり、「『どうしようもない』と途方に暮れた」と電子科3年高橋聖人(たかはしまさと)さん(18)。

 だが生徒たちは諦めなかった。同科3年青木啓恵(あおきひろえ)さん(17)は「子どもたちも楽しみにしている。きれいにしたい」。必死に泥を洗い流し、色を塗り直し、配線も組み直した。足りない分の竹あかりは同実行委が作製するなどサポートした。

 周辺地域は、永野川の堤防決壊や巴波川の溢水(いっすい)で一帯が浸水被害に遭った。森田実行委員長は「『また今年もついた』と心を和ませるような明かりにしたい。そして明かりを見て『また頑張ろう』という気持ちになってほしい」と話した。点灯は来年2月末まで。