宇都宮酒造の「四季桜 とちぎの星」

外池酒造店の「望bo:」

若駒酒造の「かねたまる」

宇都宮酒造の「四季桜 とちぎの星」 外池酒造店の「望bo:」 若駒酒造の「かねたまる」

 皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心儀式「大嘗宮の儀」が14日夜から15日未明、皇居・東御苑で催され、本県の高根沢町産米「とちぎの星」が使われた。とちぎの星は本県オリジナル品種で、原料にした清酒の人気が高まり、品切れする蔵元も出ている。今冬の仕込みでは、新たにとちぎの星を用いる蔵も見られる。

 とちぎの星を使用する蔵元では、宇都宮酒造(宇都宮市)の純米酒「四季桜 とちぎの星」は予約が殺到し、10月中旬に約1万本(720ミリリットル換算)が完売した。「びっくりするくらいの反響」と菊地正幸(きくちまさゆき)社長。

 既に同程度の予約注文を受けており、新酒が正月に間に合うよう、高根沢町産米で仕込みを始めた。新酒仕込みは今冬3回行い、前年の倍以上の出荷を目指す。

 外池酒造店(益子町)も2015年から地元産米で全国の特約店向け商品「望bo:」シリーズ定番の辛口純米酒を造っている。「とちぎの星はおいしい米と言われ、造ることにした。香味があり芳醇(ほうじゅん)で、きりっとした辛口」と小野誠杜氏(おのまこととうじ)。内田菜穂(うちだなお)流通センター長も「これまでの2~3倍売れている」と手応えを感じている。

 若駒酒造(小山市)は15年から地元産米を使い、木おけ仕込みで無ろ過生原酒の純米大吟醸を造る。銘柄も屋号「かねたまる」を復活させた。柏瀬福一郎(かしわせふくいちろう)社長は「農協幹部からとちぎの星を勧められた。名前も良かったので造った」と話す。

 ただ商品は大嘗祭に使用されることが決まる前に完売しており、柏瀬幸裕(かしわせゆきひろ)専務は「今冬の仕込みは状況を見て増やすかどうか決める」と説明する。

 今冬から、とちぎの星による仕込みを決めたのは天鷹酒造(大田原市)。尾崎宗範(おざきむねのり)社長は「酒米より米のコク、うま味が味わえる飯米(はんまい)シリーズを考えていた。(大嘗祭で話題になり)せっかくなのでとちぎの星で造ることにした」という。シリーズは「日本晴」、自社農業法人が作る「あさひの夢」の3品種で醸す。