平成以降の大田原市議選投票率

 【大田原】17日に投開票が行われた市議選は、立候補した新人9人のうち8人が当選し、世代交代を印象づけた。定数21の約4割を新人が占める。一方、投票率は52・17%で、2011年の前々回(前回は無投票)を12・32ポイント下回り、過去最低を更新。定数5減で激戦となったにもかかわらず、市民は冷めていた。市議会への関心をどう高めるか、課題も浮き彫りになった。

 18日の当選証書付与式には当選者全員が顔をそろえた。2番目の得票で当選した70歳の新人、深沢正夫(ふかさわまさお)氏は「地元湯津上の期待を感じる」と晴れやかな表情を見せた。

 立憲民主党新人の伊賀純(いがじゅん)氏(60)は同党として初の議席を獲得した。女性市議が5人から3人に減った中で「女性の丁寧で優しい目線を大切にして活動していきたい」と抱負を語った。

 市身体障害者福祉会会長で新人の前田則隆(まえだのりたか)氏(66)は「障害者福祉については、国の制度の隙間の部分に取り組みたい」と話した。

 新人躍進の一方で、投票率の低下は深刻だ。1991年には82・08%だったが、28年間で29・91ポイントも下落し、初の50%台に落ち込んだ。特に市街地の投票率の低下が顕著で、落選した議員も市街地に集中した。

 「市政に明確な争点がなく、関心が高まらなかった」。現職の一人はそう分析する。別の現職は「どうすれば市民に活動を知ってもらえるのか、悩みが深くなった」と打ち明け「年1回の議会報告会だけでは足りない。一人一人が活動の在り方を考えていかなくてはならない」と受け止めた。