特製木箱入りのとちおとめを届け、ジョセフ大使と親書を持つ佐藤市長(右から2人目)

特製木箱入りのとちおとめ

特製木箱入りのとちおとめを届け、ジョセフ大使と親書を持つ佐藤市長(右から2人目) 特製木箱入りのとちおとめ

 【鹿沼】市は23日に来日するローマ教皇(法王)に市特産のイチゴを食してもらおうと、19日に佐藤信(さとうしん)市長が自ら都内のローマ教皇庁大使館を訪れ、親書とともに特製木箱入りのとちおとめを大使に届けた。22日の定例記者会見で明らかにした。佐藤市長は「台風で被害を受けたイチゴ農家の励みにもなる。必ずや食べていただけると信じている」と期待した。

 市は5月、バチカンでの一般謁見(えっけん)に経済部長を派遣し、市花「サツキ」の盆栽と鹿沼組子の衝立(ついたて)を教皇に贈呈した。市は1本の樹木に複数の色、柄、形の花を咲かせるサツキに「人類の多様性」のイメージを重ね、差別をなくすため尽力している教皇に敬意を表すためとしている。

 サツキ贈呈の縁で市と大使館は連絡を取り、第2弾の“ミッション”はイチゴの献上に決定。警備の都合上、19日に届けることになった。教皇に供されるのは早くて4日後になるため、生産者のアドバイスを受けて保存温度は10度厳守、床置き厳禁で運搬した。市長車の冷房を最大にし、防寒具を着込み、手で持ち上げたまま運んだという。

 保存方法を伝えられた大使は「台風で被災した農家、市民の皆さんによろしく」と述べ、教皇への提供を約束したという。佐藤市長らは「朗報」が届くのをひたすら待っている。