栃木バイパス店で飾られていた写真も泥で汚れてしまった=10月13日、栃木市(サトーカメラ提供)

台風19号の影響で泥が入り込んだ栃木バイパス店の駐車場=10月13日(サトーカメラ提供)

栃木バイパス店で飾られていた写真も泥で汚れてしまった=10月13日、栃木市(サトーカメラ提供) 台風19号の影響で泥が入り込んだ栃木バイパス店の駐車場=10月13日(サトーカメラ提供)

 カメラ専門店を経営するサトーカメラ(宇都宮市陽東3丁目、佐藤千秋(さとうちあき)社長)は、台風19号の影響で汚れてしまったアルバムから写真を取り出し、元の状態に近づける活動に取り組むため、クラウドファンディング(CF)サイト「FAAVO(ファーボ)」で支援を募っている。目標額は2千万円。CFサイトを通じた募集は今月末で締め切るが、各店舗などで期日以降も支援を受け付ける。

 台風19号でサトーカメラの店舗も被災した。栃木市薗部町2丁目にある栃木バイパス店は、近くを流れる永野川から大量の水が流れ込み、床上浸水の被害を受けた。

 台風による県内の甚大な被害を受け、同社は先月16日、罹災(りさい)証明書用の写真を無料でプリントするサービスを始めた。その後、被災した客から「思い出がたくさん詰まったアルバムが汚れてしまった。写真だけでもどうにかできないか」という声が店舗などに寄せられるようになり、この活動に取り組むことを決めた。

 泥などで汚れたアルバムは乾燥させた後、一つ一つ手作業で写真を取り出す。写真は汚れの状態に応じて洗浄するなどして、元の状態に近づける。

 12月から県内の全店舗で汚れたアルバムを受け付ける。1冊の作業費は通常5千円以上かかるが、目標金額に達すると半額程度で対応できる。

 CFの支援額は1口1千円から。額に応じてプリント代として使えるクーポンの提供や、プロのカメラマンによるレッスンが受けられる。

 栃木バイパス店の滝直隆(たきなおたか)店長(36)は「多くの方の思い出が今、なくなってしまう危機にある。被災した方のためにも、支援をいただければうれしい」と呼び掛けている。