永野川の堤防決壊で水没し動かなくなった車=10月17日、栃木市内

 一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は今月、県内の台風19号の被災者を対象に、日常生活や復旧作業で使用する車の無償貸し出し支援を始める。県内で最も浸水被害が大きかった栃木市内に拠点を設置。現在先行受け付けを行っており、8日から貸し出しを開始する予定だ。

 同協会は東日本大震災後に設立。全国から寄付された中古車を活用し、津波の被害にあった石巻市内でカーシェアリングや生活再建支援を行った。その後も全国各地の被災地で車を貸し出し、今年の台風19号でも宮城県内で支援を行っている。

 台風19号では栃木市や佐野市などが広範囲で浸水し、多くの自家用車が水没し使えなくなるなどの被害が発生した。栃木市内からの要望やNPO法人の協力などもあり、本県での活動を行うことになった。

 貸し出しは乗用車が1カ月単位、軽トラックは1日単位で行う。対象は県内の被災者や支援団体。拠点は栃木市境町の市民活動推進センターくららに置き、貸し出し台数は30台程度を想定している。

 貸し出しは完全予約制。電話かウェブの申し込みフォームで予約する。複数人で車をシェアできる人に優先的に貸し出す。車の寄付も募集している。

 同協会の吉沢武彦(よしざわたけひこ)代表理事は「車が無いと生活再建が進まない。復興を一歩でも手助けしたい」としている。(問)同協会080・9631・5286。