台風19号による記録的豪雨で氾濫した県管理の3河川で、氾濫発生を知らせる「氾濫発生情報」が出ていなかったことが11日、県への取材で分かった。発生情報は県が氾濫現場を確認した際に発表するが、今回は県が氾濫の情報自体を得られていなかったという。県は今後、情報把握方法の見直しや水位計、監視カメラの増設などを検討するとしている。

 氾濫発生情報は水防法に基づき、住民に命を守るための最善の行動を取るよう求める最高レベルの警戒情報。県が指定する15の洪水予報河川が対象となる。このうち台風で8河川が氾濫したが、小山市の思川、壬生町の黒川、茂木町の逆川の3河川で発生情報は出ていなかった。

 県河川課によると、発生情報は、氾濫現場の市町や住民らから寄せられた情報などを基に、県職員が氾濫を直接確認して発表するのが原則。3河川の氾濫情報は今回、県に寄せられなかったという。また栃木市の永野川では県が発生情報を出したが、発表は氾濫したとみられる時間から6時間後だった。

 県は水位計や監視カメラでも状況を確認している。今回は設置箇所で、氾濫はなかったという。3河川の氾濫は、後日の被害調査や市町への確認で把握した。

 発生情報の発表は、県として今回が初めてだった。同課の担当者は「市町との情報共有の方法や、どこにカメラや水位計を付けるべきかなどを再検討したい」としている。