チームトヨタとして世界王者に輝いた山中さん(中央)(ソニー・インタラクティブエンタテイメント提供)

 国内外で人気のeモータースポーツの頂点を決める「FIAグランツーリスモ(GT)チャンピオンシップ」の2019ワールドファイナルがこのほど、モナコで開かれ、チーム戦で栃木県小山市在住、会社員山中智瑛(やまなかともあき)さん(26)が所属するチームトヨタが世界王者に輝いた。同大会初優勝の山中さんは「勝ちたいという思いが結果につながってうれしい」と喜びを語った。

 GTは車両をコントローラーで操るリアルドライビングシミュレーターで、同大会はF1を統括する国際自動車連盟(FIA)の公式レースの一つ。チーム戦のマニュファクチャラーシリーズは、3人1組で1台の車両を交代で運転する。オンライン予選で代表を選び、3月から世界各国でツアー戦が行われた。

 20年以上のプレー歴を持つ山中さんは、昨年の同大会個人戦で世界4位になったトッププレーヤー。今年はトヨタの一員としてライアン・デルイッシュ(フランス)、イゴール・フラガ(ブラジル)両選手と組んだ。

 11月にモナコで行われた同大会には、トヨタのほかメルセデス・ベンツ、アルファロメオ、レクサスなど12チームが参戦。3レースの合計ポイントで争った。トヨタとメルセデス・ベンツが1勝ずつを挙げてポイントで並び、迎えた最終レース。他チームのミスで後続が混戦となった中でトヨタが一気に引き離し、2番手に10秒以上の差をつけてチェッカーを受け、優勝を決めた。

 10月に東京で行われたツアー戦では、優勝候補といわれながら3位に沈んだ。悔しさをばねにチームメートらとステアリングの操作などを細かく研究し、コンマ数秒を削る練習を重ねたという。悲願の世界王者となり、山中さんは「個人としても世界一を狙いたい」と次を見据えている。