県は16日までに、県農業大学校(宇都宮市上籠谷町(かみこもりやまち))に「いちご学科」を創設する方針を固めた。高度な実践教育を行い、「いちご王国・栃木」をリードする若い農業経営者の育成を目指す。2020年度に入学試験を実施し、21年4月に新入生が入学する方向で調整している。20年度は準備期間としてカリキュラムの検討や全国へのPR、栽培施設整備を進めるため、一般会計当初予算案に約670万円を盛り込む見通し。全国の農業大学校でいちご学科の設置は初めてとみられる。

 県農業大学校は優れた農業経営者の育成を目的とし、前身校を経て1985年に開校した。2年間の本科は「農業経営学科」「園芸経営学科」「畜産経営学科」に分かれ、計約120人が講義や実習を通じて栽培や飼養管理、経営管理などを学んでいる。

 また研修科では、県内在住の農業者を対象とした「とちぎ農業ビジネススクール」や「食と農の起業家養成研修」などを行い、スキルアップを図っている。

 イチゴについては現在、園芸経営学科の野菜専攻で、本県で開発された「とちおとめ」や「スカイベリー」を用いて栽培方法などを学習している。新設を目指すいちご学科では、農家など現地での高度で実践的な研修などを含め、2年間でより高度な栽培技術や経営管理を学ぶ見通し。

 2020年度は準備期間として具体的なカリキュラムを検討するほか、全国に発信するためにパンフレットの作製やホームページでのPRを行う計画という。イチゴの高設栽培の施設整備も予定している。

 本県は51年連続でイチゴの生産量日本一を誇る。いちご学科ではイチゴの栽培に意欲のある学生を募集し、栽培技術や経営能力の底上げを図るとともに、新規就農者の増加にもつなげたい考えという。