枝に草を巻き付けたまま咲いた河津桜

 川面に“ど根性桜”-。早咲きの河津桜が栃木県鹿沼市口粟野の粟野川に架かる横町橋すぐ近くで咲き始めた。昨年10月の台風19号による粟野川の氾濫で土砂が削られ、倒れかかっている木の枝先から白とピンク色の花を咲かせている。

 台風時、粟野川は横町橋の上流右岸が氾濫、周囲は大きな被害が出た。河津桜は横町橋の下流右岸に5本植えられており、現在、橋近くの1本だけ花びらを付けている。根はむき出し状態で倒れかけており、川面に近い枝先には台風時の草が絡まったままだ。

 河津桜は約10年前に植えられた。近くに住む大川松美(おおかわまつみ)さん(75)の夫勝也(かつや)さんが、生前に管理していたという。大川さんは「桜の木があったので水害から土手を守った。例年より早く咲き、生命力の強さを感じます。すごいですよね」と話している。