障害者の災害対策などについて理解を深めたセミナー

 【佐野】精神障害者らの就労を後押しする浅沼町の就労支援センター「風の丘」で16日、障害者の災害対策などについて考えるセミナー「気候変動と障がい者ケア」が開かれた。同センターの利用者や福祉関係者ら計約30人が参加した。

 植上町のNPO法人エコロジーオンラインの主催。薬物依存症の女性を支援する「ダルク女性ハウス」の上岡陽江(かみおかはるえ)施設長(62)が講師を務めた。

 精神障害やトラウマを抱えた女性を支援した経験もある上岡施設長によると、災害が起きた際、精神障害者が人混みなどを嫌がり、避難が円滑に進まないケースもあるという。上岡施設長は「一人一人に合った逃げ方を考えておくことが大事」と強調した。

 参加者は各班に分かれ、災害時の持ち物や逃げ方などを話し合った。「避難経路を体験する訓練をし、慣れておくといい」「保険証やお薬手帳を忘れず持つ」といった意見が出た。同センターの冨沢浩巳(とみざわひろし)代表は「いざという時に逃げられる場所と経路を確保することの重要性を再認識した」と話していた。